【読書感想】セルフトーク・マネジメントのすすめ/鈴木義幸

セルフトーク 本・映画

内容(「BOOK」データベースより)

人の意識内には感情や行動の引き金となる言葉=セルフトークが存在する。ビジネスコーチングの第一人者が明かす、究極のセルフコントロール・メソッド。

感想

セルフトークと言うのは物事に対する反応、独り言のこと。

カッとする反応に対して冷静になる手順・方法などの本はたくさんあるけど、それ(反応)をそもそも発生させない考え方(対応)というのは面白い。

日常生活で感情的な反応のことをセルフトークAとして、景を探り別の視点から冷静な対応をすることをセルフトークBといい、反応が起こる前に対応を出せるように意識を変えられるよう練習したい。

要点

本能的な反応をセルフトークAといい、カッとなる、イラッとする、不安になるなどネガティブな反応が多い傾向がある。

それに対しセルフトークBというのは、物事に対して感情で反応するのではなく、背景を探り別の視点から冷静な対応をする考え方。

例えば部下がミスをしてカッとなって怒鳴ってしまうところ(反応)、ミスをした背景は?と理由を冷静に考える(対応)。

面接で不安になってしまいそうな反応をする前に、なぜダメだと思うか?その原因にうまく対処できないか?自分の長所を考えようなど、思い込むことを止めて、冷静な判断・対応を生み出そうとする(対応)。

反応が発生した後に冷静さを取り戻すのではなく、反応が発生する前に対応することでネガティブにならなず対処することを目標とする。

そして、その対応が先に出てくるようにトレーニングしてコントロールし、慣れることを目指す。

抜粋

セルフトークとは

感情や行動の引き金として、自分の中に生まれる言葉をセルフトークという。セルフトークには、刺激によって自動的に生まれ、「感情」呼び起こし、「反応」としての行動を導くセルフトークAと、自分の意思で生み出して、「理性」を呼び起こし、「反応」としての行動を導くセルフトークBがある。

セルフトークを管理すること=セルフトーク・マネジメントが、セルフコントロールのための最良の方法である。

セルフトークはなぜ生まれるか

セルフトークAは、刺激からビリーフ(アイデンティティー、価値観、世界観など)を守るために反射的に生まれてしまう。これに対しセルフトークBは、刺激に対応するために自分の意思で生み出すものである。

セルフトークを「変える」

セルフトークAを、生まれるまま自由にしておくと、自分をコントロールできなくなる。セルフトークAが生まれたら、肯定的・自責のスタンスの質問(セルフトークB)を生み出して、セルフトークを変化させる。その他にも、相手の背景を探る質問、視点を変える質問などが、セルフBとして有効である。

セルフトークを「使う」

セルフトークBを意図的に使い、スイッチや逆説療法に利用することで、思考や行動を強化したり修正することができる。

セルフトークを「減らす」

ネガティブなセルフトークAは、そもそも発生させない努力が重要。肯定的・自責のスタンスをとりつつ、次のような注意点を守ること。

  • 心と体を整える
  • ルーチンを作る、守る
  • アイデンティティを正しく理解する
  • 自分を守るのではなく、相手のことを考える
  • 期待しない
  • 他人にはったレッテルをはがす
  • 未完了を減らす
  • 感情ジャッジしない
セルフトークを「なくす」

セルフトークを減らすことを突き詰めると、セルフトークがなくなった、「ゾーン」や「フロー」と呼ばれる完全に集中した状態に入ることができる。ポイントは、結果ではなくプロセス自体を楽しみ目的とすること、できる限り時間の縛りから自由になることである。

それでは。

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